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Column - "FFXI" Sales Study

さて、今年9月にリリースされた「プロマシアの呪縛」で「FFXI」の名を冠したパッケージソフトは3本となった。
最初の「FFXI」が出てから2年4ヶ月。「FFXI」のユーザー数を知る重要な指標ともいえる「パッケージ売上げ」について考えてみたい。

まずは下表をご覧頂きたい。これはゲーム雑誌大手のファミ通が調査・集計した週別推定売上本数の推移だ。
(週刊ファミ通 704号〜709号、736号、753号、754号、760号〜763号、789号、826号〜830号 と月刊ログイン 2004年12月号 より一部データ引用)
※10/26、10/29 「プロマシアの呪縛」データ追加
※11/2 「プロマシアの呪縛」PC版の売上データ追加

表 「FFXI」パッケージ売上の週別推移
※"AIOP":オールインワンパック、"エントリー":エントリーディスク
注)参考として「信長の野望Online」の販売本数も記してある。
青字はPC版のデータ。
(※1)集計期間:2004/09/01〜2004/09/30
経過週数 FFXI
('02.5)
FFXIジラート
('03.4)
AIOP2003
('03.4)
エントリー
('03.6)
プロマシア
('04.9)
AIOP2004
('04.9)
信長Online
('03.6)
1 63,958 97,107 4,184 3,059 82,438 56,233
(※1)
5,286 8,320
(※1)
21,034
2 10,547 8,699 - - 18,023 - 6,103
3 10,468 - - - 7,405 - 4,092
4 8,099 - - - 4,454 - - - 3,867
5 6,657 - - - 3,351 - - - -
6 4,589 - - - - - - - -
累計
売上
150,079
(42.62%)
132,055
(73.54%)
13,889
(30.12%)
3,059
(--.--%)
115,671
(71.27%)
5,286
(--.--%)
35,096
(59.93%)
150,079
(150,079)
149,003
(16,948)
120,957 (PC合算:185,510)
(5,286) (PC合算:13,606)
35,096
(35,096)

「−」はデータが公表されていない、データが存在しないことを示す。
「累計売上」欄の上段は各ソフト単独の累計(初動率)、下段はエキスパンション別の累計(拡張ディスクを除いた累計)の各値を示す。
初動率「--.--%」は週別データが1週分しか得られず正確な初動率が算出できないことを示す。
なお「FFXIエントリーディスク」は「ジラートの幻影」を含まないため厳密には「FFXI」オリジナルブロックに該当するが、発売時期を考慮して「ジラートの幻影」ブロックとして累計を算出してある。

さて、順に見ていくとしよう。まず「FFXI」オリジナル(以下「FFXI」)は初動率42.6%と割と出だしは緩やかとなっている。これには「当時、プレイに必須であった『PlayStation BB Unit(BBU)』が入手しにくい状況であった」「『FFXI』のサービス開始時に重大なシステムトラブルが生じた」などの理由があったからだろう。また、全体の正式サービスインでありその後のエキスパンションのように“発売日即買い”の必要がないということも見逃してはならない。ともあれ、発売日当時はユーザー側がこのゲームをプレイするのに十分準備を整えることができない状態であったといえる。かくいう管理人も発売日にプレイしたかったものの当時はまだBBUが手元に不着であり、いわゆる「ゆびくわ組」だったわけだが…。

残念ながら、手元のデータの中にはWindows版の売上げデータがない。この年の11月に待望のWindows版が発売され、ほぼ同時期に初のエキスパンション「ジラートの幻影(以下「ジラート」)」が発表された。この「ジラートの幻影」は翌年4月に無事リリースされた。召喚士をはじめ4つの新規ジョブが追加され、華々しくデビューを遂げたこのエキスパンションの初動は「FFXI」のそれを大きく超え「FFXI」シリーズ最高初動を記録。そしてその初動率も73.5%とかなり高い数字となった。すなわち、購入者の4人に3人は発売週に購入したということであり、MMORPGのエキスパンションは“発売日に即買い”であるということを印象づけるものである(場合によっては発売日前にフライングゲットというケースもあっただろう)。「FFXI」ではいままでに2度のエキスパンションをリリースする前に(概して発売2日前)エキスパンションのための拡張バージョンアップを実施する。このバージョンアップを済ませてあれば、エキスパンション発売日前であってもそれが手元にあればその内容を先行して享受できるわけだ。

一方、同時発売の「オールインワンパック2003」(以下「AIOP2003」)は拡張ディスクに比べて売上げ数は明らかに少ない。これはこの時期のPS2版新規ユーザーの数を端的に示しているといえる(累計本数の13,889という数字は同年6月中旬までに売り上げている数字であることを追記しておく)。その2ヶ月後に発売された「エントリーディスク」は「FFXI」とほぼ同内容(この発売前までに実施されたバージョンアップデータを反映してある点が違う)で安く販売されているのが特徴だ。これは「BBU」の店頭販売開始と同時に発売されたものであるが、“お試し版”としての位置づけに売上本数も微妙。記憶が確かならば「エントリーディスク」+「ジラート」よりも「AIOP2003」のほうがお得だったはずだし、この時期に「エントリーディスク」だけを買うという人もそうはいないだろう。参考としてこれと同発だった「信長の野望Online」(以下「信長」)の売上推移も掲載した。「FFXI」と比べてその勢いは弱いと言わざるを得ない。「FFXI」の時と比べユーザー側の環境も整ってきている(なにせ「BBU」が店頭で買えるのだから)にも関わらず、「FFXI」の初動の約3分の1に留まったのは「FFXI」の人気の高さを窺わせる(ただし、「信長」が「FFXI」に劣っているかとか言う話はまた別問題)。要するにこのときに店頭で販売開始された「BBU」がそんなに売れなかったというのが両者に関しては最大の要因となったと思われる。

話が逸れたが、「エントリーディスク」まで含め「ジラート」の総販売本数は約14.9万本。ほぼ「FFXI」に肩を並べる本数であるが、これには新規ユーザー数と思われる約1.7万本を含んでいるため実際のユーザー数ではこの1年で減少したことが数字の上で読み取れる。ただし、これにはもう一つのプラットフォームであるWindows版の数字は全く考慮していない。PS2版からWindows版へと移行した人も少なくないと思われるため、簡単にユーザー数の減少と切り捨てられるわけではないことに注意して欲しい。

そして「ジラート」の発売から約1年半。先月待望のエキスパンション第2弾「プロマシアの呪縛(以下「プロマシア」)」がリリースされた。その初動は8.2万本強と、「ジラート」に比べ減少している。しかしながら「AIOP2004」は「AIOP2003」に比べ約1,000本増加している。まだ初動のデータしかないため、「ジラート」などとの比較はできないが初動の数字を見る限りではPS2版ユーザーの減少は持続的であると言えよう。
※ 第4週までの推移を見ると、初動に対する総売上本数は73.4%程度となり、「ジラート」と同程度の推移となっている。しかし、「ジラート」と大きく違うのは「ジラート」が約2ヶ月分の期間で算出されたものでであるのに対し、「プロマシア」のそれは1ヶ月弱であること。すなわち、同じ期間で調査すれば十中八九「プロマシア」のほうが初動比は低下するということが言える。また、管理人が一番驚いたのが「4週目のデータが確認できたこと」である。表を見ても分かるように「ジラート」は2週目には早々に(上位30位の)圏外へ後退しているが、「プロマシア」は初登場3位の後、9位→16位→23位と推移。正直もっと早く圏外となると思ってたし、何より2週目で1.8万本というのには驚いた。明らかに「ジラート」に比べて売れ行きがいい。「ジラート」が初動に集中していたのに比べて「プロマシア」の方はなだらかに下降している。今後の動きにも注目したい。(2004/10/26 追記)

また、この1年半の間に北米でのサービスイン、そして欧州でのサービスインとワールドワイドな展開を見せてきた。最新の情報では「FFXI」の世界には150万ものキャラクターが存在しているという(2004年9月28日現在)。キャラクター数だけは順調に増加している「FFXI」。今後どのように推移していくのだろうか。

最後に、今回のコラムでは重要なWindows版の売上データを検証できなかったのが残念。この推移が分かればPS2からの移行なども分かるかもしれないのだが…。

作成日:2004年10月 8日
最終更新:2004年10月29日

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